ネット証券と接する行動
人間の欲望を規律によってがんじがらめにした中世暗黒時代から、ルネサンス期へという歴史的大転換においても、人間本来の欲望が正しい方向に解放され、新しい科学技術や芸術が開花した。
その結果、都市整備や新航路発見、印刷機の発明などが起こり、契機として経済活動が大きく拡大したのである。
お金は社会的には無価値であり、人が無価値なものをほしがるから、社会的な無駄が発生する。
本来価値のあるものは物であって、物を自由に買えるからこそお金がほしがられる。
ところが各個人にとってみれば、お金さえあればいつでも安心して生活が保障されるから、お金は非常に魅力的である。
そのため、本来社会的には何の価値もないお金そのものが目的となるという、本末転倒が起こってしまう。
このような人の目を本来価値のある物に向けさせるためには、お金よりも物をより魅力的にすることが必要なのである。
このような発想に立てば、議論したような、金融制度の安定化による経済全体の流動性の確保は、人に十分な量のお金を持たせ、これ以上お金をためるよりは、物を買おうという気にさせるという意味で、お金の魅力を引き下げる効果を持っている。
不況期には、このような間接的な方法で物への興味を抱かせるのでは効果が薄い。
それよりも、皆がほしがる物を作る方が、ずっと効果がある。
また、かつてのアメリカのコンピューター技術のように、基本的な技術アイデアが生み出されれば、将来世界中で魅力的な製品を開発するための種となって、世界経済を引っ張っていくことすら可能であろう。
考えてみれば、魅力的な新製品の開発は、もともと世界で1、2を争う優れた技術開発力を持つ日本の得意分野ではないか。
また、これこそが軍事力のない日本ができる、最大の国際貢献ではないか。
日本が国際貢献のためだと自衛隊を派遣したところで、周辺諸国に警戒されるだけである。
お金があるからと大量の投資をしたところで、その国の資産バブルを生み出して、結局は泡と消えてしまい、感謝されるどころかバブルを生み出したと非難される。
それよりも、皆がほしがるような新製品や、環境エネルギー問題を解決する省エネ技術や省エネ製品などを開発した方が、世界中の人にも喜ばれ、それによってエネルギー問題や環境問題への貢献になるとともに、新たな世界需要の創出にもなって、長期的に世界経済を押し上げるであろう。
あこがれの将来像と景気60年代高度成長期の日本においては、アメリカがこのような役割を果たしてきた。
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